2017年6月3日

#152 'of course' はいつも良い意味とは限らない

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【英語リスニング・チャレンジ #152】
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本日は、Simple English Videos チャンネルさんからです。

動画のタイトルは、

"How to use 'of course'. It's not always polite."
「いつも礼儀正しいとはいえない、'of course' の使い方」

です。

'of course' は、とても便利なフレーズで、日本語だと「もちろん」と訳せますが、状況によっては日本語の「もちろん」とは違って、失礼な言い方に聞こえたりするため、どういう状況で使うのかを知るのはとても大切です。

今回の動画は Vicki&Jay さんがそれを説明しています。

先ずは、礼儀正しく使える状況からです。

1)  How to use 'of course' politely.
「'of course' の丁寧な使い方」

例)
□  Are you coming to my party on Saturday?
「土曜日の私のパーティーに来ますか?」
■  Yes, of course! I'm looking forward to it. I was wondering. Can I bring a friend?
「はい、もちろんです。楽しみにしています。考えていたんですが、友達を連れて行っても良いですか?」
□  Yes, of course. Please do.
「ええ、もちろんです、どうぞ連れて来てください」
■  Thank you. 「ありがとう」

ここでは、'of course' の意味が、'definitely /ˈdefɪnətli/  「明確に、疑いなく」, certainly  /ˈsɜːtnli/  「確実に、もちろんです」' で、「あなたの言っていることが正しい、間違っていない」ということです。

2)  The most common way we use 'of course' is to reply to requests.
「'of course' の最も一般的な使い方は、リクエスト(要求)に答えることです」

例)
□  I'm going to lunch. 
「昼食に行きます」
■  Oh, can I come too? 
「私も一緒に行って良いですか?」
□  Yes, of course. 
「はい、もちろんです」

この場合の 'of course' は、

Please do, you're very welcome.
「どうぞそうして下さい、大歓迎です」

と言う意味です。

3)  同情の念、共感する時

例)
□  I'm sorry to hear that. OK. Goodbye.
「それを聞いて残念です、分かりました、さようなら」
□  We've lost a customer. I tried my best.
「顧客を一人失ってしまいました。私は最善を尽くしたんですが」
■  Of course you did.
「もちろんあなたは最善を尽くしました」
□  I did everything I could.
「できることは全てしました」
■  Of course, I know you did. Don't worry about it.
「もちろんです、私は知っています。心配しないで下さい」

4)  What's an impolite way to use 'of course'?
「'of course' の失礼な言い方はどういうのでしょうか?」

例)
□  Do you need some help? 
「手助けが必要ですか?」
■  Of course I do! 
「もちろん必要です」

Jay is criticizing me here. He's complaining that I wasn't helping.
「Jay さんはここでは私を批判しています。私が手助けをしていないと不満を言っているんです」

もし、Jay さんが「助け」をリクエストした場合は問題ありません。

□  Vicki, can you help? 
「Vicki さん、手助けしてくれますか?」
■  Yes, of course. 
「はい、もちろんです」
□  Thank you.  「ありがとう」

4)  You need to know what 'of course' really means.
「'of course' の本当の意味を知る必要があります」

例)
□  We're playing Scrabble today. I love Scrabble.
「今日はスクラブルをしています。私はとってもスクラブルが好きです」
■  Vicki's winning, of course.
「もちろん Vick が勝ちます」
□  By fifty points.
「50ポイントで」
■  She always wins.
「彼女はいつも勝ちます」

Scrabble  /ˈskræbl/  「スクラブル」(盤上にアルファベットの駒を並べ、単語を作って得点を競うゲーム)



'of course' の意味は、'obviously'  /ˈɒbviəsli/  「明らかに、はっきりと」ということです。

I'm really good at Scrabble so of course I'm going to win. It's obvious.
「私はスクラブルが本当に得意なので、当然私が勝ちます。これは明らかです」

5)  We often use 'of course' when we say 'yes' to requests.
「リクエスト(要求)に対して『はい』と言う時は、'of course' をしばしば使います」

例)
□  My battery's flat. Can I use your phone?
「バッテリーが無くなってしまいました。あなたの電話を使わせてもらえますか?」
■  Yes, of course.
「はい、もちろんです」

例)
□  Can I borrow these?
「それらを貸してもらえますか?」
■  Of course.
「もちろんです」
(Obviously I'm happy for you borrow them.)
(明らかにあなたに貸すことは幸せです)という意味を含んでいます。

* 「ハサミ」は、'scissors'  /ˈsɪzəz/  で複数形なので、'these' になります。

6)  What about offers? 
「申し出、提案はどうでしょうか?」

例)
□  Do you want some more water?
「もう少しお水が欲しいですか?」
■  Of course.
「もちろんです」

この場合の 'of course' は、

Of course I want some more water. Why are you asking? Are you an idiot?
「もちろん私はもう少し水が欲しいです。 なぜ質問するのですか? バカじゃないの?」

と聞こえます。

正しい返事としては、

□  Do you want some more water?
「もう少しお水が欲しいですか?」
■  Yes, please.
「はい、お願いします」

になります。

7)  I ask you about the weather.
「お天気について尋ねます」

例)
□  What's the forecast? Is it going to rain?
「天気予報はどうですか?雨が降るでしょうか?」
■  Yes, of course.
「はい、もちろんです」

この場合の 'of course' は、

Why are you asking me this?
「何故私にそれを尋ねるんですか?」
You should already know the answer.
「あなたはすでに答えを知っているはずです」

という意味になってしまいます。

正しい返事としては、

□  What's the forecast? Is it going to rain?
■  Yes, it is.

です。

8)  'of course not'  「もちろん違います」

□  Are you wearing my perfume?
「私の香水をつけてますか?」
■  Of course not!
「もちろん違います」

9)  Can we use 'of course not' to reply to requests in a polite way?
「リクエスト(要求)に対しての返事で 'of course not' を丁寧に使えますか?」

'mind'  /maɪnd/  「気に障る、嫌だと思う」 と一緒の時は使えます。

□  Do you mind if I borrow these?
「それらを借りたら気に障りますか」
■  Of course not.
「もちろん無いです」
□  Thank you
「ありがとう」

10)  Quiz Time

Geri:  I love your necklace. Is it new?
「あなたのネックレスが大好きです。それは新しいんですか?」
Vicki:  Yes, of course.
「はい、もちろんです」

Geri:  Did you hear the storm last night?
「昨夜は嵐の音を聞きましたか?」
Vicki:  Yes, of course.
「はい、もちろんです」

これらの 'of course' は正しく使われているでしょうか?

では、下の動画をクリックして、Vicki&Jay さんの説明をご覧ください。


ご質問等ございましたら下のコメント欄にご記入下さい。(^^)

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